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国立新美術館
国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木 7-22-2



American Pop Art 国立新美術館
American Pop Art 国立新美術館
American Pop Art From the John and Kimiko Powers Collection
Robert RAUSCHENBERG/Jasper JOHNS/Larry RIVERS/Jim DINE/Claes OLDENBURG/
Andy WARHOL/Roy LICHTENSTEIN/Mel RAMOS/James ROSENQUIST/Tom WESSELMANN
 アメリカ合衆国コロラド州を本拠地とするジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻は、日本美術および現代美術の両分野における、世界有数のコレクターとして知られています。 特にポップ・アートにおいては、アメリカにおけるその黎明期である1960年代から、パトロンおよびコレクターとしての積極的な活動により、アート・シーンに大きく貢献してきました。 夫妻は、ポップ・アートがまだ評価を確立する以前からその真価を見抜き、作家を直接支援することによって、現在見るような個人コレクションとしては世界最大級のポップ・アート・コレクションを築き上げたのです。
 今回の展覧会は、ポップ・アートの魅力と真価を紹介したいと願う主催者の熱意と、日本出身であるキミコ夫人の母国に対する思いが出会うことによって、初めて可能となったプロジェクト です。 アンディ・ウォーホルをはじめとする巨匠たちのスタイリッシュで革新的な芸術をご堪能いただけましたら幸いです。…主催者


会期: 2013 8/7(水)〜10/21(月) 展覧会は終了しました。
休館日:
毎週火曜日
開館時間:
10:00-18:00
金曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場:
国立新美術館 企画展示室2E
主催:国立新美術館、TBS、読売新聞社

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「アメリカン・ポップ・アート展」開会式
「アメリカン・ポップ・アート展」
プレス内覧会 or 開会式
'2013 8/6

everyboby should like everybody

彼らがアートを解放した
【展覧会の構成】
アンディ・ウォーホールの最高傑作 《200個のキャンベル・スープ缶》 をはじめ、ラウシェンバーグ、ジョーンズ、リキテンスタイン、オルデンバーグ、ローゼンクイスト、ウェッセルマンら、巨匠たちの1960年代の傑作を含む、絵画、彫刻、素描、版画等、約200点により、アメリカン・ポップ・アートを総合的に紹介するものです。 本国アメリカ合衆国の美術館でも実現していない、コレクションの全貌の紹介は、世界的にも注目される待望久しい貴重な機会となるでしょう。
「アメリカン・ポッ・アート展」の8章による展覧会構成
1. ロバート・ラウシェンバーグ|Robert RAUSCHENBERG
2. ジャスパー・ジョーンズ|Jasper JOHNS
3. ラリー・リヴァーズ/ジム・ダイン|Larry RIVERS/Jim DINE
4. クレス・オルデンバーグ|Claes OLDENBURG
5. 友人としてのアーティストたち|Artists as Friends
6. アンディー・ウォーホル|Andy WARHOL
7. ロイ・リキテンスタイン|Roy LICHTENSTEIN
8. メル・ラモス/ジェイムズ・ローゼンクイスト/トム・ウェッセルマン|Mel RAMOS/James ROSENQUIST/Tom WESSELMANN

ロバート・ラウシェンバーグ《リボルバー》
1. ロバート・ラウシェンバーグ|Robert RAUSCHENBERG
ラウシェンバーグの代名詞「コンバイン」は、すなわち「結合、組み合わせ」という言葉の通り、そこでは絵具を撒き散らしたような激しい筆致と、日用品や廃品、新聞や広告等の印刷物の切抜きといった現実のオブジェが画面上で統合され、60年代のポップアートの誕生を予感させる。 50年代から半世紀余りの間に絵画や彫刻、写真版画といったジャンルの境界は取り払われ、さらにその活動は舞台芸術にまで及んだ。

ロバート・ランシェンバーグ(1925-2008) 《リボルバー》 1967年
シルクスクリーン/アクリル製円盤(5枚組)、アルミニューム、モーター
198.1 x 195.6 x 62.2cm The Ryobi Foundation蔵
芸術と技術(テクノロジー)の融合である本作品は、光や音のほか、モーターが取り付けられ、スイッチを入れると5枚のアクリル板が回転する仕組みになっている。

クレス・オルデンバーグ《ジャイアント・ソフト・ドラム・セット》
4. クレス・オルデンバーグ|Claes OLDENBURG
1950年イェール大学を卒業後、シカゴの通信社で働きながら、シカゴ美術研究所で学ぶ。 1960年からは〈ザ・ストリート〉というテーマの下に、厚紙や新聞、広告を用いたオブジェなどで空間を埋め尽くしたエンバイラメント(環境芸術)を制作し、またその空間の中でハプニングを行った。 大量生産される商品や日用品を題材にし、それらを即物的に提示する仕方によって、ポップアートの中心的作家となる。

クレス・オルデンバーグ(1929-) 《ジャイアント・ソフト・ドラム・セット》 1967年
細かく裁断したフォーム・ラバーを詰めたビニールとカンヴァス、塗装した木、金属、フォーマイカ張りの木製台座、クロム金属の手すり  125の部品からなる9個の楽器
213.4 x 182.9 x 121.9cm The Ryobi Foundation蔵
本作は、コロラド州アスペンの山々の風景が着想源になっている。 山の尾根から立ち上がる入道雲とドラム・セットの形、さらには雷の轟きとドラムの音といったオルデンバーグ独自の自由でしなやかな連想が働いている。

ジェイムズ・ローゼンクイスト《ラナイ》
8. メル・ラモス/ジェイムズ・ローゼンクイスト/トム・ウェッセルマン
|Mel RAMOS/James ROSENQUIST/Tom WESSELMANN

メル・ラモス(1935-)は、初期には抽象表現主義の影響を受け、61年頃からは「バットマン」「ワンダー・ウーマン」といった漫画の登場人物を描くようになり、一躍西海岸におけるポップ・アートの旗手となった。 トム・ウェッセルマン(1931-2004)の代表的シリーズ 《グレート・アメリカン・ヌード》 はヨーロッパの伝統的な絵画の主題であるヌードを題材に、広告印刷物などコラージュによって大量生産される商品に囲まれた同時代のアメリカ的生活の中に表現した。


ジェイムズ・ローゼンクイスト(1933-) 《ラナイ》 1964年
油彩、カンヴァス 157.5 x 472.4cm The Ryobi Foundation蔵
本作を描いた1964年、31歳のローゼンクイストは、ポップ・アートの作家として一躍人気を博していた。 缶詰の桃、逆さまになった自動車、プールサイドに座る裸の女性、鉛筆といった脈絡のないイメージが大きく引き伸ばされ、コラージュのように並ぶ。

キミコ・パワーズ氏
キミコ・パワーズ 氏
   背景: アンディ・ウォーホル 《200個のキャンベル・スープ缶》 1962年
カゼイン、スプレー・ペイント、鉛筆/綿布 182.9 x 254.3 cm The Ryobi Foundation蔵
1936年、長野県生まれ。国際基督教大学卒。1960年よりブリティッシュ・エアウェイズの客員乗務員を経て、実業家のジョン・パワーズ氏と結婚。1963年ニューヨークへ。ご主人のパワーズ氏とともに、ニューヨークを本拠地として、1967年よりコロラド州アスペンにも夏、冬滞在。春と秋は東京と京都に滞在するという生活を送る。コロラド州のカーボンディルに美術品を飾る家を建てる。ジャスパー・ジョーンズ、クリスト、ウォーホル、オルデンバーグ、トム・ウェッセルマン、ローゼンクイストらと交流があった。特にウォーホルとの親交が深く、ウォーホルが描いたキミコさんの肖像画は36点ほどある。

アメリカのポップ・アートは、1960年代以降、現在に至るまで様々な面で美術や文化に大きな影響を与えてきました。アメリカ・コロラド州を本拠地とするジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻は、アンディ・ウォーホルらのパトロンであり親友として作家を支援、交流することによって、アート・シーンに大きく貢献し、個人所蔵として世界最大級のポップ・アート・コレクションを築き上げました。

この夏、その至宝、約200点の来日が決定。ポップ・アート界を代表するアンディ・ウォーホルの最高傑作 『200個のキャンベル・スープ缶』 をはじめ、リキテンスタイン、オルデンバーグら巨匠たちの傑作を、絵画、彫刻、版画など多岐に渡るスタイルで紹介します。
1940年代から続いたアメリカのモダン・アートが、56年ジャクソン・ポロックの死によって、行為性、形態、スケール、空間によって、イーゼル絵画を超えて、日常世界に向かって内破した。 それはハプニングを起こすべき現実空間であり、50年代後半から60年初頭には、前の世代とは明らかに異なった、「時代精神」がジョーンズとラウシェンバーグを先導として、新たなアートが次々と登場してくる。 ウォーホルの 《200個のキャンベル・スープ缶》 は、大量生産されるキャンベル・スープの缶詰を題材として、それを200個反復させる手法においても大量生産・大量消費社会というシステムを示唆している。 芸術や日常あるいはイメージの日用品をマテリアルもしくはモティーフの複数性に加えて、大量生産・大量消費という仕組み、その仕組みを支えているメディア自体を捉えている。 ポップ・アートは、抽象表現主義を踏みまえながら、そこに大衆文化のイコンとコンセプチュアルな要素を巧みに加え、世界を制覇した純粋にアメリカ発のアートであり、60年代という新たな時代アートを切り開く原動力となっていった。

お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:http://www.tbs.co.jp/american-pop-art2013/
美術館サイト:http://www.nact.jp/
主催:国立新美術館、TBS、読売新聞社
助成:アメリカ大使館
協力:日本貨物航空、日本通運、ユナイテッド航空、キャンベルジャパン、
BS-TBS、J-WAVE

参考資料:Press Release、「アメリカン・ポップ・アート展」カタログ他。

※写真撮影の掲載等は、主催者の許可を得て行っております。

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